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読書

他人と深く関わらずに生きるには 

<他人と深く関わらずに生きるには>
池田清彦著 新潮文庫

老荘のにおいのする題名にひかれて購入。
著者も大学で生物学を教えているようで興味をもった。
例によって、引用を。




対人関係はなるべく希薄のほうがよいのだ。
濃厚なつき合いをすると、
私のことを本当はどう思っているだろうかとか、
嫌われるんじゃなかろうとか、
私の悪口を誰かに誰かに言いふらしているんじゃないだろうかとか、
色々余計なことが気になってくる。
そういうことで神経をすり減らすのは賢くない。(P25)


金をかせげる労働は自分にとっては嫌なことばかり、それでも働けなければならない、
という人はどうしたらいいのか。
私の答えは簡単である。
心を込めないで働くのである。
なるべく条件反射のように働くのである。
上司も同僚も客も、ロボットだと思えば、さして腹も立たない。
横暴な客が来ても、心を動かしてはいけない。
心を込めたり、動かしたりすると、疲れる。
同じ金をかせぐのに疲れたらつまらない。
(略)
上司も客もみなロボットだと思って、心を込めずに働くと、ずいぶんと気が楽になると私は思う。
そして更に重要なことは、そういう自分をカッコイイと思いこむことである。
心を込めて働いている同僚を心の底でバカにする余裕があるともっとよい。
但し、顔だけはニッコリ笑って、口に決して出してはいけないよ。
余暇は自分の好きなことをして遊べばよい。
労働は食べるためと割り切れば、心は結構軽くなると思う。
(P62~63)


子供というのは幼ければ幼いほど、未来を生きる動物ではなく現在を生きる動物であるから、今楽しいことに夢中になるのは仕方がない。(P88)


学校や会社といった組織では、みんなで集まって何かをすることは楽しいはずだ、という世間の物語を前提としているので、忘年会や社員旅行を断ったりするのは案外勇気がいるものと思う。
仕事ではないのだから、しかし、楽しくないことはしなくてよいのである。(P95)


民主主義国家の国家意志は、一応たてまえとしては多数決で決定されることになっている。
多数決で決めた国家意志に、少数者も絶対従えというのは、しかしよく考えれば数による暴力みたいなものである。(P122)


市場価値を持たない(すなわち企業も民間人もだれもお金をださない)学問は、趣味なのだから、好きな人が身銭を切ってやればそれでよいのである。
それでも、好きな人は学問をせずにはいられないのだ(そういう人は何と上品なんだろう)。(P147)


人間以外のすべての動物は、自力で生きられなくなったら野垂れ死ぬのはあたり前。(P169)


真面目より不真面目の方がエライのだということがわからない人には何を言ってもはじまらないが、ヒトラーだって東条英機だって真面目の上に超がつく真面目人間だったのだから、戦争をしたり人殺しをしたりするのは真面目の人に決まっているのだ。
 何であれ、自らの情緒のみを正義だと信じている人は度し難い。
人は生まれてから死ぬまで多数派でいることはできないのに。
多くの人々が少数派の情緒に寛容になれば、世界はずいぶん平和になるだろうと思う。
とはいっても、人は多数派でいる限り、少数派の情緒をりかいすることは難しいのかもしれない。(P190)

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